城内の廊下で、女王と護衛のトーストランニング
ミル:おはよう、ヴァルペ。…ええ、楽しい夢を見たの
ヴァ:夢ですか…
ミル:そう、女の子3人が、とても楽しそうにしていたの
ヴァ:それはよい夢でしたね
ミル:そう…とても楽しそうに……トーストランニングしていたのよ
ヴァ:トースト…なんですか?
ミル:トーストランニングよ。トースト、つまりパンを加えて走ることよ
ヴァ:いえ、その、「知ってて当然でしょ」みたいな感じで言われましても…
ミル:夢で見た3人はそれそれは楽しそうだったのよ…
ヴァ:(いやな予感がする…)
ミル:というわけで、ここにトーストがあります
ヴァ:どういうわけですか
ミル:調理長に用意してもらいました。もちろん、ジャムやバターなども用意してもらっています
ヴァ:宮廷料理長にトーストを用意させる…。相変わらずというか、なんと言いますか…
ミル:さあ、行きましょう、ヴァルペ!トーストランニングです!
ヴァ:ダメです!
ミル:大丈夫よ。ちゃんとヴァルペのトーストも用意しているわ。あなたはどれを塗るのかしら
ヴァ:え、それならミルクホイップを……いや、そうではなくて!
ミル:ふふ、冗談よ。あなたの懸念は理解しています
ヴァ:絶対に分かっていないでしょう
ミル:理解していますよ。前回、宰相に怒られたことを気にしているのでしょうか
ヴァ:いえ、ミルフェリス様の王族としての振る舞いが…
ミル:あのときは、廊下に正座させられて辛そうだったわね
ヴァ:……はい。すれ違った同僚に生暖かい目で「お前も大変だ」と言われて、さらなるダメージを負いました。
ミル:私も反省文を書かされました。20枚も
ヴァ:当然です。むしろ軽い気がします。ミルフェリス様はお得意ですから
ミル:あら、ヴァルペも言うようになったわね
ヴァ:付き合いも長いので
ミル:話を戻すわね。宰相のことなら心配いらないわ。今は会議中だから
ヴァ:会議?宰相様の予定にはなかったはずでは…
ミル:近衛隊長にお願いして、足止めしてもらってます
ヴァ:……また脅したのですか
ミル:あら、そんなことはないわ。近衛隊長に「生まれたばかりでとてもかわいい女の子ね」ってお話ししただけよ
ヴァ:ここだけ聞くと、脅していないようですが…
ミル:そうでしょう?でも、近衛隊長はなぜか顔を青ざめて「まだ一度もお会いしていないのに…」ってつぶやいていたわ
ヴァ:なるほど…。監視下に置かれていると思わせたわけですね
ミル:そんなことはしていないわ。ただ、「影」に様子を聞いただけよ
ヴァ:それを監視だと…いえ、何でもありません
ミル:さあ、今度こそ行きましょう!
ヴァ:はぁ…。分かりました。ただし、走るときは私が併走します!1人で走って転ばないでくださいね!
ミル:ふふ、ヴァルペは心配性ね
その後、廊下をパンを加えて走る2人の行く先に、仁王立ちで待ち構えていた宰相にこっぴどく怒られるのでした。
ーーーーーーーー
ミルフェリスが見た夢はこのイラストです。
https://www.chichi-pui.com/posts/7facc2be-5614-41ca-9bcd-552955cc61a2/
トーストランニングの企画は終わっていますが、ふと思いついたのでショートストーリーを作って、画像も生成してみました。
呪文
入力なし