小説『忘れ去られしTake2』【ニャンノ世界】
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【絵物語SNS版】
【ニャンノ世界】
『忘れ去られしTake2』
突っ走ってきた者たちの痕跡は
Take1で途絶えていた。ニャリシャの古代壁画を前に、タケツェル・フォンエバンズは思考する…
なぜ、放棄されたのか…火山が原因なのかと歴史を深く見つめるのであった。
【絵物語】
『忘れ去られしTake2』
かつて、ここは数多の子らが走ったであろう場所あるいは領域の名を〈忘れ去られしTake2〉
とタケツェル・フォンエバンズは
名付けた。
Take1は実走されたが、ニャンノ世界史において、Take2の面々は走ってはいない。
記憶の彼方へと追いやられたのか、忘却曲線によって、消失したのかは不明だが、タケツェルは、
深く追及することはしないし、
そもそも、開催者はTake1で終了してると区切りをつけたのやもしれない。だから、この判断に
彼女は責めもしないし、
研究のなかでTake2出走者たちの
心の声を聞いたことで、調査しただけである。
なればこその、歴史がこの空間の中には存在するのであった…
彼女は研究する…
そのためにニャリシャの服装で
Take2が訪れるのを待つのであった。
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