小説『メタモル爺は天使と成る』【ニャンノ世界】
『メタモル爺は天使と成る』
阿刀Patriot快空は、猫天使と同様に
猫耳の天使に変身した。
おまけに機械化したから…
非常時の際は武器になったりと多様性がある。
にゃ、多様性である
「汎用性があるね…メタモル爺」
「まぁね、ところでさ、味どうかな」
ハンバーガーを食らう
見た目はハンバーガーというより
旧時代語でいうところの豆腐みたいな
ものだろうか…猫天使は食した
「うまい、野菜とチーズ、ハンバーガーの常識を越えた食べ物で面白いし美味しい」
「よかった…あのさ…ご飯も作ったんだけど食べる」
「いりますにゃ~♪」
「うん、わかった」
おねえさん姿のメタモル爺さんは
猫天使の食べる姿を見ていた。
「爺さんは食べないの?」
「いや、最近、太っちゃったから…、少し…控えないとなと思うのじゃ…」
ふくよかなお腹を触るメタモル爺さん
すると、猫天使が、はんぶんこして
彼に渡す
「爺さん、わがままボディなのは今に始まったことじゃないでしょ」
「…そうなんじゃけども」
最近、メタモル爺さんは女々しくなっている…当初の快活さから、女性らしくなってるのは、この姿のままだからだろうか
あるいは猫天使の闇の気分が
映ったのではあるまいかと
猫天使は心配になった
「いや、食べることは好きなんだよ、好きだし、いっぱい食べたい、けど、食欲や本能のままに生きてていいのかな…って」
最近のメタモル爺さんは、フリーダムなことに思うところがあるようだ。
猫天使はその奥ゆかしさにドキッとした。
「Errorじゃないんだよね?」
首を横にふる、メタモル爺…
「もしかして、9KnowS1Mareでの活動で変わったのか」
9KnowS1Mare
彼の所属する憂鬱やダークな世界観を有するアイドルグループである。
メタモル爺はそこでリーダーをやっていて、猫天使もメンバーとして活動している。
一つ、一つを悩みながら、目にした物に
満足という名の限界を常に越えようと
しているからなのかもしれない…
現状に満足しない…
可視化されたものではなく
未知に対して挑戦しつづける心が
最近のメタモル爺さんなのであろうと
猫天使は思いながら
「腹が減っては戦はできないよ、だから、僕もポチャになればいいってことだよ」
「猫天使…」
「それに、時には爆食したっていいじゃん、爺さんの思う爺さん流の道、進もうよ、誰かのためじゃなく爺さんのためにさ…」
「ワシのために…」
其は誰かの意思を越え、旅をするってことだった…
彼の翼がはためき、猫耳がピクピクと動く
「じゃあさ、いっぱい一緒に食べようよ、ハンバーガー爆食するのじゃ!」
彼の表情に元気が戻った
猫天使はその姿に尊さを感じながら
ニッコリと笑って爆食するのでした
「ポチャ化するでぇ!至るぜぇ!ポチャ猫天使になってやる!」
少年の猫天使は
バクバクとおねえさん姿のメタモル爺さんと共に爆食ロードを突き進んだのでした。
ネオンライトがピカッと光って
暗闇の中に光が射した瞬間だった。
呪文
入力なし