堕ちた英雄VSエルフェアルの姫
グリンディアは、マルセウスに問いただした。
「なぜ世界を破壊しようとするの?」
マルセウスは、深いため息をついて答えた。
「君たちが、あまりにも醜いからだよ」
マルセウスは、苛ついたように剣を振り下ろす。グリンディアは、マルセウスの攻撃を魔法剣で受け止め、反撃を仕掛ける。
マルセウスは、それを軽く避け、戦闘中にも関わらず、世間話をするかのように語り始めた。
「知っているかい?かつてサラトバは美しい国だったんだよ。4つの国が互いに手を取り合い、助け合ってきた。それが、今はどうだい?互いに争い、命を奪い合う醜い惨状だ。
かつて僕が愛した美しいサラトバは、もうどこにもない」
「――だから僕は、この世界を壊すことにしたんだ」
マルセウスの攻撃は重く、こちらが防御するほど、力を増しているようだ。グリンディアは叫ぶ。
「あなたは間違っている!あなたはまだこの世界のほんの一部しか見ていない!」
グリンディアは、マルセウスの剣を振り払って距離を取り、マルセウスの説得を試みる。
「私もそうだった。私は、エルフェアルのことしか考えていなかった。
森を守るために、レスランドと戦った。
鉄の道具を求めて、グランゼンへと攻め入った。
与えられたミッションだったとはいえ、ウェスティリアから水を奪った・・・」
マルセウスは、大地を蹴り、グリンディアとの距離を詰める。
グリンディアは、マルセウスの攻撃を必死に受け止めながら、叫ぶ。
「だが、私たちは、争っているばかりではない!」
「知っているか?エルフェアルには、争いなど知らずに暮らしているエルフたちが沢山いる。
そこには、私が愛した美しい国があるんだ!
私は、争いは好きではないが、愛する国のために戦うことを決めた。
きっと、他の国の者たちだってそうだ。
それぞれが、それぞれの愛する国のために戦っているんだ!」
「それが醜いと言っているんだよ。自分たちさえよければ、それでいいのかい?」
マルセウスは、グリンディアの語りかけをあざ笑う。
グリンディアは諦めずに続ける。
「確かに、私たちは他国のことを知らな過ぎた。
生まれたときから敵だと聞かされて、争ってきた。
だけど今は違う!各地で魔物たちが現れ、各国が協力して立ち向かっている!
サラトバは、今、変わろうとしているんだ!」
「ハハッ!そうかい」
マルセウスは、不敵な笑みを浮かべ、こちらを試すように見つめる。
「だったら、皆で協力して、僕を倒してみなよ。
・・・どっちが早いだろうね?
君たちが手を取り合うのと、僕が世界を滅ぼすのと――」
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エルフェアルの姫 グリンディア
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グリンディア姫は、魔法剣士
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ウェスティリアの水は頂いていく
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堕ちた英雄(シトラス様)
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※シトラス様の敵キャラクターが素敵だったので、うちの子と戦わせました!
プロンプトにキャラクター設定を載せているので、どなたか共闘してくれると嬉しいです!
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堕ちた英雄VSエルフェアルの姫
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絶望の淵
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