寝床からゆっくりと起き上がり朝の光に目を細めながら気づけばぬくぬくの毛布を口にくわえ柔らかな手ざわりを確かめるように両手でふみふみを繰り返しておりそのぬくもり…
寝床からゆっくりと起き上がり朝の光に目を細めながら気づけばぬくぬくの毛布を口にくわえ柔らかな手ざわりを確かめるように両手でふみふみを繰り返しておりそのぬくもりが指先からじんわりと胸の奥へと伝わっていき頭の中ではまだ夢と現実の境目があいまいなままで部屋に差し込む陽だまりもぽかぽか気持ちよくて何とも言えない幸福感に包まれこの時間がずっと続けばいいのにとぼんやり思いながら尻尾をゆるやかに揺らしてもう一度まどろみの波に身を預けようとするキツネ
呪文
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