晴アポ余話:「特殊弾頭」についての述懐
「特殊弾頭」…つまりはBC兵器である。しかしながらアムリタがある以上人体への効果は大きなものではない。
だが作戦部は越夜隊の装備に着目した、数日の戦闘に耐えられるだけの携行物品のみを持ち、速やかに神の繭を確保するか以外を度外視した装備…
「特殊弾頭」はその携行物の食糧、水を汚染することを目的としたものだ。
これにより越夜隊を「枯死」させることを目的とした作戦である。
問題点はある、1つは各勢力との関係の悪化だ。
越夜隊は無論だが、旅人とも敵対する可能性が高い、内部からも離反者が出ることは想像に難くない。
我々は軍隊ではなく個としての信念を持つ科学者の集団である、場合によっては黄昏梟が割れる可能性もあるだろう。
2つ目は越夜隊からの報復による戦闘被害の更なる拡大の可能性だ。
元々人口が激減したため、文明の再興が困難な状態であった。
これ以上の戦闘による人員や物資の喪失は人類の存亡に係る事態になりかねない。
だが、戦況を打開するために他の方策が無いことも事実であり、議論は作戦を実施する方向で進んでいった。
世界終末時計はほぼ深夜0時を指していたに違いない。
しかしアノマリィの出現により議論は中断され、「特殊弾頭」による攻撃は白紙に戻った。
…その後の戦闘の経緯は知っての通りである。越夜隊が勝利し停戦協定が締結された。
私は敗戦の責を負い軍籍を追われ、1研究者として"共同プロジェクト"に携わっている。
地質学者としての本来の活動に戻れたこと、かつての同僚と仕事が出来る事はあの戦いで負った心痛を多少なりとも和らげてくれる。
停戦に大きく尽力したらしいシンカロンは"共同プロジェクト"の管理者に収まっている。
神の繭がまだ休眠状態であること、気象兵器の農耕転用に関する提言などを行ったとの話だ。
今日も管理者…Brachyuraへの農作物の収穫報告と土壌改良に関する報告がある。
XXXX年 X月 X日 アレックス・チェンバレン
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蛇足感はありますがお蔵入りも勿体なかったので投稿
戦闘の経緯によっては何もかもがご破算になったかも?ってお話
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