田園地帯の「月影珈琲店」 1
さて、此処でちょっとほっこりする「月影珈琲店」は如何ですか?
帰路は都会からのバスに揺られて
田畑に囲まれて昭和からずっとある
薄汚れた団地が私の住処さ
こんな時代遅れの団地の何処がいいのだろう
でも、私は此処が好きなのさ
水田の素朴な土と水の匂いが
一気に都会の張り詰めた空気を打ち砕く
星空を邪魔する灯りがないから
夜空を見上げて深呼吸ができるのさ
バス停「団地前」で降りると
屋台のラーメン屋と昔からあったカフェが
湯気をモクモク出し続けながら
団地の客を誘っているよ
朝は屋台もカフェも閉まっているから
バスに乗る時は大した気にも止めていなかったけど
夜に来たらどうだろう……
お帰りなさい
ラーメンの湯気に誘われそう
お帰りなさい
珈琲の香りに誘われそう
お帰りなさい
メイドの明るい声に誘われそう
お帰りなさい
紅茶の香りに誘われそう
私の足が止まってしまった
明日はお休みだ
自由時間はたっぷりある
思い切り娯しんじゃえ
ラーメンにするか 珈琲・紅茶にするか
どちらにするかは私次第
気に止めてくれて、本当にありがとう
ラーメンを食べた後でもいいよ
さぁ、その店のドアを開けよう
呪文
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