プロンプト研究成果発表会(1)出力の情報量を増やすプロンプト3種
とはいえ、LORAやその他エクステンションは使わず、デフォルト状態のSD Web-UIだけで出来るものを今は研究しているよ。
モデルによって相性(効果が出やすい・出にくいという違いが見受けられる)があるものの、最近試していたプロンプトの効果が分かってきたので、SD Web-UIのプロンプトメイトリクス機能を使って図示するよ。
次の三行が使えるプロンプトだよ。
(intricate designs,creative upcycling)
(vibrant pointillism technique)
(playful patterns, lively texture)
メイトリクスを見ると、プロンプト非適用画像と比べて、どれも「描写を詳細・繊細にする」方向で明らかに違いが出るよ。
それぞれの傾向としては、
■vibrant pointillism technique(点描画の技法を強く用いる)
AIが画像生成に使う「元となるノイズ」の中から、通常よりも細かく「何かを見出す」ことによって、描写量、情報量を多くする働きがあるようだよ。結果として構図に「動き」が出やすいよ。
■intricate designs,creative upcycling(デザインを良くする)
非適用画像と比べると、衣類のデザインそのものが変わっていることが多いよ。一枚目の画像が分かりやすいけど、このプロンプトが適用されている出力は、衣類の首回りの模様部分が、襟というデザインとして描かれているよ。ノイズの海の中から、文字通り「design」という構造を浮き上がらせているのだと考えられるよ。
■playful patterns, lively texture(模様を工夫し追加する)
「デザイン」「構造」ではなく「模様」に対して強い影響が出るよ。このプロンプトだけ適用された出力を見ると、一枚目のパターンでは服のデザインはほぼ同一なのに黄色い「模様」やネックレスという装身具が浮かび上がっているよ。同じく、点描画プロンプトと組み合わさった場合では、おそらく点描によって感知された微細なノイズの流れを「模様」として強調したので、その一枚だけ背景が浮き上がったのだと思われるよ。またこの組み合わせは「構図全体に躍動感・大きな動き」が出ることが多いよ。
ただし、これら三つ全てを組み合わせた画像だと、「どれか一つが若干効果を弱められている」ように見えるよ。実は三つの並び順を変えて同一シードで試した時、三つ組み合わせの一枚だけ出力された絵が違っていたよ。シード、プロンプト、その他諸設定が同一なら同一の画像が出るはずで、確かに他の組み合わせでは同一の絵が出力されていたよ。
おそらく「BREAK直後のプロンプトは強く出やすい」「最後のプロンプトはトークン量・その中の位置によってだが出やすくなる気がする」という辺りとの合わせ技で、真ん中に配置したプロンプトの効果が相対的に見て他の二つほど強く出てこないのではないかと思うよ(なので二つのプロンプトの組み合わせだと差が出ない)。この辺は面倒すぎるのでさすがに追求しないよ。
このポストを見た人は、お好みの結果を出すプロンプトがあったらパクもとい導入するといいよ。
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