アヤナギ荘の日常 #42 -Everyday Ayanagiso-
アヤナギ荘の平和を水で洗い流す時が来たッ!」
夏の日差しの中、玄関ドアが勢いよく開かれた。
その先に立っていたのは、両手に水鉄砲が二丁持ち、
戦闘態勢万全なハルマだった。
「……ハルマ、今回は何用なの?」
玄関にいたイチノが冷ややかな目でハルマを見る。
「ふふん。水鉄砲大会が週末にあるんだよ。
勝ったら賞品も出るよ」
「へぇ~…で、それに出たいん?」
「出るのっ! だけど年齢制限で、
1人じゃ参加できないから、イチ姉も手伝って~」
「……またSNS映えとか狙ってんやろ?」
「それはもちろん。撮影OKって書いてたもんね!
もし優勝したら、動画とかバズりそうだし!」
ため息をついたイチノの横から、
ラウルが顔を覗かせた。
「水鉄砲!? おもろそうじゃん!
ウチもやるやるーっ!」
「おわっ、びっくりした!」
「あ、詩温ちゃんも参加しよーよ」
リビングで麦茶を飲んでいた詩温に声がかかる。
「え? ええと…水鉄砲大会、ですか?」
「うん! みんなで出よ!
で、ぶっちぎりの優勝目指そ!」
「……目標が高過ぎな気が」
こうして、ラウルの勢いと、
ハルマのSNS映えへの執念、
そしてイチノの“まぁしゃーないな”精神によって、
4人の水鉄砲チームが自然と結成されたのだった。
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