【夢エリ】小説『イツカニャルケドの活用法』【ニャンノ世界】
『イツカニャルケドの活用法』
猫又妖怪
〈イツカニャルケド〉は
対象の心あるいは住む場所にいつき、虚ろな瞳で「イツカニャルケド…イツカニャルケド…」と呟く、
その波長によって、対象の成すべきことを先回しにする。
夏休みの課題などがギリギリになってしまうのは、この妖怪か原因であることを近年、怪注時計局観測班が明らかにしたことである。
現在、怪異存在として「夢幻宮」の対応が急務とされており、
その場に何体か「夢幻宮」へ向かったとの報告があった。
加えて、厳重に保管し収容していた「イツカニャルケド」も不足の事態に備えて待機させつつ、
彼らの好きなSF映画をエサに
魔王軍陣営と兎王国・猫帝国連合軍の本拠地に配置、
光と闇の
最終戦争勃発による
夢幻宮および夢幻厄災の
成長と被害は虚無世界に
至るのではないかとの
報告もあり、
早速、「イツカニャルケド」
による戦争回避作戦を実効するのであった。
その効果は絶大であり、
双方の陣営が先送りに
することで…
怪注時計局および協力組織が
示す「夢幻宮」解決に向けての
活動への猶予を確保することが
できたのであった。
夢幻が戦いによるものならば
相互理解することこそが
夢幻なる空間を変えることが
できるのではないかと
考察を深めつつ…
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