小説『ナゾル&菜摘&ナゾミと紡菜 withカンミカン』【ニャンノ世界】
『ナゾル&菜摘&ナゾミと紡菜
withカンミカン』
本作は菜摘とナゾルが結婚し夫婦だったらというifの世界線
モモヨに貰った桃で仲間にした
桃竜のカンミカンを連れ、
家族で安住の地を探し旅をしていた。
「ママ、おしっこ!」
「ここは、危ないから、もうちょっとね」
「我慢できないよ」
「紡菜はおばあちゃんに似て、トイレが好きなんだね」
紡菜(つな)くんは2人の間に生を受け育った息子でヤンチャ盛りな子である
祖母に影響を受けてか木製のトイレカーを作ったりと、順調に御手洗家魂が受け継がれてる
「もう、ナゾルくんったら、破廉恥だよ」
菜摘は大好きなナゾルと結婚し、
2人の子の母となった。
髪はナゾル譲り、瞳や顔立ちが菜摘譲りといったところか
「ごめん、ごめん、でも、なかなか安心して用を足せて、お風呂に入れる場所は見つからないね」
ナゾルは菜摘の夫で、狂竜に村を破壊され、自身らも食われかけたところを、ももよに救ってもらった。
今の彼らがいるのは…桃竜戦士ももよのおかげであり、彼女に心から感謝している。
「お父さん、あれ…」
父の裾を引っ張り、指をさす
さした方向を見ると、
煙が見える
「あっ、あれは湯気!気になる!カンミカン…カンミカン?」
「カンカァァン!」
カンミカンも何か察知したようだ
「カンミカン、どうしたんだい…あれは…狂竜!?」
家族に襲いかかる狂竜たちの大群に家族たちは焦る…だが、ナゾルは戦わなくてはならない
「カンミカン、一緒に戦おう、菜摘、子ども達を安全な所へ」
「うん!ナゾルくん、生きよう」
「あぁ!」
ナゾルはカンミカンの背に乗って
追いかける狂竜の相手をする!
「僕には戦うべき理由があるんだ…だから、君たちが襲うなら全力で攻撃する!」
大切な家族を守るために槍で狂竜兵士の胸を突き刺し喉元を刺す!
カンミカンもナゾルに呼応し
狂竜の首筋に噛みついたり、
尻尾で吹っ飛ばして、
悪しき者どもを追っ払う
負ければ…退いてしまえば、
家族らに危険が及ぶなればこそ、
負けるわけにはいかなかった…
一家の長として懸命に戦い
ナゾルは彼らを追っ払うことができた
だが…ナゾルは最後に瀕死の狂竜兵の傷を受け、絶対絶命の状況に…
「ナゾル!しっかり!」
「菜摘…君らを守れて僕は幸せ…だ」
「ナゾル!」
「おかあさん、まだ、可能性はある」
「可能性…どこにあるの!?」
そう、煙が浮かぶ先に
「温泉にかけるしかない!」
姉の渾身の訴えで、菜摘は、森の奥深くへと向かっていった。
彼を救うためには、温泉の奇跡を天に向かって祈るのみであった…
呪文
呪文を見るにはログイン・会員登録が必須です。