相聞(そうもん)
こうしてできる一対の和歌を相聞歌といい、またそのような和歌の応酬のことを相聞といいます。
たとえば額田王「あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る」
に対し大海人皇子「紫のにほえる妹を憎くあらば人妻故に吾恋ひめやも」
という2つの歌は有名な相聞歌の一例です。
このように男女の恋愛関係において作られたものは多くありますが、必ずしも男女でなくとも
親子や兄弟関係、上司と部下(というか主従関係)のような関係でも相聞歌は詠まれました。
この絵では、二人は面と向かって歌を詠んでいますが、実際は離れていて、人伝で歌を贈りあったことも多かったようです。
また平安時代には、男性が女性の住居を結婚を目的として(いわゆる通い婚)訪ね、関係を築く足がかりとして歌を利用しました。
2枚目の絵はどうやらその目論見が叶ったようです(*^^*)
呪文
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