氷に覆われた大地を往く人々
定住する地を見いだせなかった人々はどのように生活をしているだろうか?
答えは単純、遊牧民として食糧を求め各地を転々としている。
真っ白いミルク色に染包まれた世界で遭難しないためにも、彼らは皆一様にして鮮やかな染色を施した衣服を着込む。
海獣や寒い土地に生きる獣を狩り、暖かな革を染めて身に纏う。
時に訪れる(迷子になった)旅行客に遭遇すると、彼らはそっと視線を示し合わせて手招く。
「土地勘がある私たちと一緒に街まで行かないか? ちょうど調味料が切らしているからね」
そうして街まで楽しい散策ツアーを共にした後、案内料としてちょびっと多めにお金を貰ったら。
見知った食料品店で野菜と調味料を買い付けるのが、彼らの日課であり、生きる術である。
呪文
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