第二准特保管書庫(だいにじゅんとくほかんしょこ) 旧蔵書■■棟
この施設は、かつて「第二准特保管書庫(だいにじゅんとくほかんしょこ)」と呼ばれていた。第二次大戦中、全国に点在していた魔導書は、その秘匿と保全のため、国家の命により集められた。魔導書とは、それ自体がきわめて貴重であり、稀少な術式や封印技法、失伝寸前の知識を含む文化遺産ともいえる。戦争による焼失、敵対勢力による略奪、散逸を防ぎ、後世に確実に残すことを目的として、当時の政権はこの収蔵計画を極秘裏に進めた。
だが、保管を優先するあまり、魔導書同士の相互作用については十分な検討がなされなかった。書物に宿る魔術の気配――微細な術式の残滓および揮発性の魔力――は、長期間同じ空間に置かれることで次第に混ざり合い、干渉を起こす。戦後、5年間の時を経て返還作業が検討された際、専門家たちは、書庫内に滞留したそれらの魔術がすでに複雑に絡み合い、もはや安全に取り出せる状態ではないことを確認するに至った。
このため、調査と管理の任は代々魔導書の研究と封印技術を担ってきた 有國家(ありくにけ)・■■家・甕無家(かめなしけ)に委ねられ、いくつかの解術・封印・転化処置がなされた。
戦後の混乱期、教育機関の不足を補うためにこの施設は転用され、以後、■■学園の学舎として長らく活用された。しかし年月を経て建物は老朽化し、新校舎が隣接地に建設されると、学園の機能はすべてそちらへと移された。現在、旧棟の多くは閉鎖されているが、ごく一部の無害化された区画のみが管理下におかれ、学生の部活動等の用途に限定的に使用されている。
書庫内では、今なお周期的に新たな“魔法陣”が発生する。
有國は転化処理により魔法陣の効果を変質させ、その都度、安全性を保つ。
だが、転化の余波は隣接する部室に影響を及ぼす。
有國は部室の前に看板を立てる『女子限定:ここから先はパンツのみ着用可』
R-18: 部活見学会
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へんなせってい企画に参加させていただきました!
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