【セナ】レミュの酒場で響く絶叫
【小説家になろう掲載】きつね雨著:長生きTSダークエルフはひっそり暮らしたい〜今はごく普通の占術師なので、どうか放って置いて下さい〜本編②46 カン違いよりインスパイア
「そ、そんなの、ありえない」
嫌でも、疑問が擡げる。考えたくもないのに否定なんて出来ない。そう、指摘を受けてみれば確かに不自然なのだ。まるで偶然のように現れ、自分達を救ってくれた。どこまでも善良で、最初は見返りだって求めなかった。そのあと出て来た願いは、気候の変化に関する調査依頼。しかも実際の彼女はただの占術師などでなく……もし古き冒険者に詳しいヒューゴが居なかったら、自分が赤と黒ルフスアテルだと明かしただろうか。
そんなドティルの疑問と動揺を見て、ずっと黙っていたヒューゴが呟いた。約束として名は明かさない。そもそも今の時代に生きるヒト種ならば、大半が知らない相手だ。
「占術師と言うより、随分前に冒険者を引退した女性だな。名前はまあ"赤と黒ルフスアテル"と言っておこうか。俺達の依頼主は彼女だよ」
「ルフスアテルだとぉ⁉︎」
今まで一言も喋らなかったキーランが青白い顔をして叫んだ。彼はクォーターとはいえエルフの血が流れている。それを忘れていたヒューゴは苦い顔をした。
「ま、まさか黒エルフなどでは……やはりそうか! セウルス! 確定であるぞ! 奴だ、奴が絵を描いたに違いない! 黒き死を求め、その限りを尽くす化け物だ! 殺・戮・の・魔・弓・アダルベララの使い手にして、近付いた者は仲間であろうと血の海に沈む! ああ、ああ、何と恐ろしい! まだ生きておったか!」
キーランの演技染みた声と仕草。
だが、だからこそ彼の恐怖は際立って見えた。
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