小説『THE・BEHIMOTH』【ニャンノ世界】
『THE・BEHIMOTH』
今日も、今日とてバイクに乗り怪注時計局へと通勤する。
もちろん、安全運転が大事である。
映画とかアニメであれば、颯爽と法定速度なんて無視して爆走するところだが、そんなことをすれば、明日の生活に響くものである。
彼女、勉日源葉(べに もとは)にとって重要なのは、今日、その日暮らし的なことよりも、頭の中に巡るめくる発想を妨げられぬように、面白いと思うことに、前進したいと考えつつ進むことである。
ゆえに…進めば一つ、食らわば、ツナ缶と、猫的な感覚があるのを実感しつつ、今日という、いつもの日常を走るのだった。
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そういえば…なぜ、お椀があるのだろう…不思議である…
日常の中に、不確かにある違和感、日常なんだけども、非日常な感覚の中に揺らいでいる気分を、源葉は感じながら…、研究者としての考察を発揮させる機会だとしてThinkingPoseをし、空想に脳を働かせる。
第一、この感覚に対する要求や、志向性は随一で、芯解が心に中にあるからこそ、考えられるものだろうと考察する。
実験、考察、仮説、それからの、記述…一般人には、到底理解しえぬものだし、理解してもらうためでもないのだからと、半ば、ドライな気分で紙に書き留める。
〈ベニモスちゃん〉が現れる時、
必ずお椀がセットして付いてくるのは愛嬌か、はたまた警告か
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思考とは、常に際限なく流れる音符のようなものであり、
この音符からくるものを
理解してもらいたいと
思い、誰かに話すことがある。
「なぁ、調査員Kよ、付き合ってくれますかね」
「いいですよ、どうかなさいましたか、ベニさん」
「えっとね、まぁ、今日もねお椀がね、出てきたんだ、唐突に、ネガティブにセットしてもね、出てくるんだよお椀が…これって、何かの暗示かな?」
「うぅん、おそらく、ベニさんの髪型がbowl-cutだからじゃないですかね」
「ビーニャルズが好きなんだけどなぁ~」
「ロック好きですもんね、ベニさん」
「怪異のために髪型は捨てたくないよ!」
髪型は個性…異変が起きても譲れぬものが髪にはあった。
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「毎度、マヨナカ0時になると」
「テレビですかね」
「ニャルソナ4が好きなんだよ」
「わかります」
「完全版がでてからが定石なんだよね」
「うんうんニャトラスあるある」
ゲーマーは学ぶ
加えてお椀は必ず出てくる
勉日 源葉は、摩訶不思議に溢れた未知を研究、仮説、実証と、
論理的な思考を以て、その存在を解明する人物だ。
だから、仕事柄、日常の中に時折、非日常が現れる。
「この前はね、指が6本になったりしてたり」
「テガハエテクサですね」
「ハエテクサ系統ってなんで、起こるんかね」
「確か、都市伝説なんですけど、この世界は何者かによって、生成された世界でして」
地元が最近までイカイカ村だった
助手の稲屋 聡実(いなや さとみ)は
都市伝説マニアで摩訶不思議食堂で全世界のスタンプを集めることが好きな人物である。
だからこそ、彼女の話す言葉は
勉日にとっても重要な情報源となったり、頭を傾けてうんうんと頷きながら聞く、奇妙で怪奇な話は大好物だからこそ、怪異を調査し研究する怪注時計局にいるのだから。
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「自分の芯解が、ペルソナ(もう一人の自分)の姿なんだなと思うこと、あるんだよね」
お椀を持って、
「ツケテミーソ、カケテミーソ」と呟く怪異は勉日源葉である。
「あっ、ベニさん、もしかして、ニャイチの生まれですか」
「あぁ、まぁ、そうだけど、もしや、君も」
「いや、好きな配信者さんがニャイチ生まれで、雑談配信で、地元のローカルCMの話題になって…それで」
「ローカルCMって頭に残るよね、一度聞いたら、離れない…待ってましたベントニャン」
「メニューイロイロ、怒羅衛門セットや怒羅魅セットが食べたくなってきますね…わぁ~」
「マッテマシタ…ベントニャン♪マッテマシタ、ベントニャン♪」
ベニモスちゃんが笑った。
微笑ましい姿に勉日源葉も
幸せな気持ちになった。
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