お家再興のために身を捧げたお嬢様episode2 ⑤勝利の代償
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「はぅ」
地面へと投げ出された少女に、白濁が降り注ぐ。
「まさかまだぶっ壊れないとはな」
ぶっかけになったのは、膣内に射精しても収まりきらずに溢れるだけとなったためであり、明夜の膣は最後までその役割を果たし続けていた。
「もう、やめ……てぇ」
虚ろな目でうわごとのように明夜は呟く。
投げ出された姿勢のままで身体を隠す力すら奪われ、精液に塗れた姿を月明かりが照らし出す。
膣内からは今この瞬間も収まりきらなかった精液が溢れ続けていた。
「気に入ったぜ。お前は連れて帰る。そして俺様の子供を産めるだけ産んでもらう」
「ひっ!」
鬼の一言に虚ろだった明夜の目に皮肉な形で光が宿る。
「もう孕んでるみたいなもんだが……」
大量に射精されたため、明夜のお腹はぽっこりと膨らんでいた。
それはまるで近い将来の明夜の姿の暗示だった。
「避妊処理してんだろ? アジトで効果が切れるまで犯してやるよ」
「やだ……」
魔物相手の強力な避妊処理も有効期限がある。
それを貫通してすでに孕んでいる可能性もあるが、戻りさえすれば対処の手段はいくらでもある。
だが、それはあくまで無事に帰れればの話。
「孕み袋なんて200年ぶりか」
「そんなのやだぁ……」
怯えた様子で後ずさろうとする明夜だが、身体を起こすのが精いっぱいで、その場から一歩も動けない。
犯し尽くされ体力の全てを奪われた獲物を、鬼が拉致することなど造作もない。
「大事にしてやるよ。孕める間はな」
「こ、来ないで……」
抵抗の術を持たない、見た目通りの人形のような儚い少女に、鬼は無造作に手を伸ばす。
だが、その手が明夜に触れる直前──
「なん、だと……?」
鬼の首から上が弾けるように上下し、直後にこめかみから激しい出血。
「ぐはぁあ!」
続いて心臓と……明夜を犯しぬいた逸物に風穴があきさらなる出血を促す。
辞退を悟った鬼は、苦痛の表情のまま歪んだ笑みを浮かべる。
「ははっ。そう言えば、もう一人、俺と戦えそうなやつがいたっけな」
「ええ。攻撃力だけなら、私は遠く及びません……」
姫川一門の切り札の狙撃手。
その一撃はあまりに強力だが、長いためを必要とし、かつ、数発で魔力が尽きるという、使いどころを選ぶ存在を明夜は最後まで隠しきった。
「本当に最後まで自分の身体を囮にしやがったか。1本取られたぜ」
魔物が一番油断するのは性行為の最中と直後。
もし明夜が敗れることがあれば発動する、究極のトラップだった。
「完全に油断するまで、主が犯されるのを見送ってたわけか。大した部下だな」
「ええ。当主の命令は絶対ですから」
今頃、明夜の命令を守った少女は泣いているだろう。
それを思うと明夜の胸も痛む。
「本気で色仕掛けに引っかかっちまったな。お前、本当にいい女だよ」
それは鬼の心からの賛辞だった。
「まあ……この世の最後の景色としては悪くはねーか」
「……っ!」
下卑た色欲に満ちた目を半裸の明夜に向けたまま……。
鬼は閉じ切らぬ明夜の足の間を目がけるようにして、地面に倒れ伏した。
「まずは1人……」
限界を超えた疲労に閉じた目から涙が零れ落ちる。
「えぐ……えぐ……えぐ。ごめんなさい。みんなが来るまでには泣きやむから……今は……」
勝利と引き換えにどれほどのものを失えばいいのか。
それでも明夜は歩みを止めない。
魔王達との戦いは、まだ始まったばかりだった。
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自己評価が低いので、大切なもののためにはその身をいくらでも捧げてしまう。
圧倒的実力差のある鬼への乾坤一擲こそ果たしましたが、身も心も大きく傷つきました。
でも、そんな明夜ちゃんに、今度は人間の悪意が降り注ぎます。
というところで、後半戦に続きます。
次回は、鬼を打倒した狙撃手ちゃんの紹介と舞台裏の公開となります。
更新をお楽しみに。
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⇒近日公開予定
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