ママとわたしと、ネコと魔法
そう名乗るのは、見るからに大学生のような若々しさを持つ、羽々(はは)32歳。くびれたウエスト、柔らかな曲線、絶妙なプロポーション。そして、母。
その隣には、彼女の娘、菜乃(なの)15歳。見た目はまるで小学4年生、黒髪ツインテールに、大きな瞳。そして、まさかの同じ衣装。
「この衣装、またきつくなったわね」と、腰のリボンを直す羽々に、菜乃はぴしゃり。
「お母さん、その紹介やめてってば!」
二人の衣装は、エメラルドグリーンに金の装飾。胸元に星、スカートの裾にハート。まさに魔法少女、でも――この親子、ただものじゃない。
「娘は1億年に1人の逸材よ」と目を輝かせる母に、「そんな言い方やめてぇ~!」と叫ぶ娘。そのやりとりに、見ていた精霊猫たちも、苦笑い。
黒猫と白猫を従えて、世界の平和を守るのは、最強の凸凹親子――!
夢と魔法、そしてちょっぴり家族の愛が詰まったこの物語。さあ、今宵も魔法の光が空に舞う。
呪文
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