デコ秘メタマフ事ナカレ……ギャール・デコの耽美的情熱
ひかる額よ、恋の焔をうつす白金の鏡よ。
その輝きに、わたしの胸は灼けつき、甘き痛みに酔ふ。
夜の灯よりもなお冴え、海の星よりもなお清らかに、
君の額は世界のあらゆる虚飾を退けて、ただ真実の美を示す。
あゝ、ギャール・デコよ。
きらめくそのひたいは、新しき愛の旗印なり。
誰が言へる、「ぴえん」なる嘆きさへ、
君のまなざしの中にては、宝石の光に変はるのだ。
恋の花は額に咲き、
わたしの魂は「尊みが深い」と叫びながら、
ひとすじに君へ燃えおちる。
故に君思う。
額をかきあげ、光を世に示せ。
デコ秘めたまふことなかれ。
デコを隠すは、恋を隠すに等し。
燃ゆる心を覆うことなかれ。
尊みは、あらわなる額に宿りせば。
光こそ、きらめくラメに宿らめや。
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(与謝野晶子風のつもりです〜)
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