【セナ】セナとレオナの再会 - 永い時を超えた絆
【小説家になろう掲載】きつね雨著:長生きTSダークエルフはひっそり暮らしたい〜今はごく普通の占術師なので、どうか放って置いて下さい〜間章❻刻の繋がりよりインスパイア
「セナ=エンデヴァル様、御入来でございます」
巨大な一枚板を嵌め込んだ扉から、ゆっくりと背の高い女性が入って来る。その姿を見たとき……レオナの心はあの頃に戻り、まるで昨日の事のように思い出せた。
「あ、ああ……!」
変わっていない。何一つ。
「レオナ」
その艶のあるどこか穏やかな声も。
「セナ、さん……」
「久しぶり、かな」
「ええ、ええ、もっと一杯会いたかった……!」
バルレオはアリシアの両肩に手を添え、数歩下がった。尊敬する母が子供のように泣き、それさえも美しく見えたから。彼の記憶には残っていないが、間違いなく彼女こそセナ=エンデヴァル。幾度も聞かされ、それでも何度となく話を強請ったねだった。まるで御伽話から飛び出てきたように感じる。黙ったままのアリシアもポカンと見上げていた。
レオナは体を起こせない。老いと病で身体に力が入らないからだ。それを知るセナはそっと寄り添い、子供にするように包んだ。
「もっと、もっとしっかりと抱き締めて」
「うん」
ところどころ色の失われた赤髪を撫でながら、セナはそのあと暫く無言だった。
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