サウナ室でのドッキリは、ほどほどにお願いします
こういう場合はだいたい甘いモノでご機嫌を取るのがセオリー。
しかし、ここのところの状況を考えると、W(Weight、Waist)の増加に繋がりそうなものは、かえって地雷を踏み抜く恐れがある。
というわけで、「サウナ」を思いついた。
調べてみると、けっこうカップルで利用できそうな所もあったので、雰囲気の良さそうな場所を探して、彼女を誘った。
この選択は成功だったようで、彼女は終始上機嫌。
ただ、何となく口数が少ない気がして、そこが少し気になるところ。
喜んでくれてると、いいのだけれど・・・。
それはそれとして、彼女のからだと触れ合いそうな狭い空間で、2人きり。
蒸気の中で汗ばむ彼女は、なんとも言えない艶があって、なんというか・・・。
血液を上に巡らせると鼻血が出そうな気がするし、かといって、下に向けると息子が大爆発しそう。
今回は彼女を怒らせるわけにはいかないので、必死に意識を散らして対抗するのだが、これがまた大変だ。
少し外で風にあたって、からだを休めた後で、もう一度サウナへ。
ところが、少し遅れてやってきた彼女は、バスタオルを巻いていた。
汗をしっかり流すためかと思っていたけど、どうもそうではない様子。
水着の肩紐が見当たらない。
水着を脱いできたのか・・・ということは、タオルの下は?
「さぁ? どうかな?」
すっとぼける彼女。
そうでなくてもギリギリのぼくに、追い打ちをかけるかのように、からだを寛げてみせる。
放っておいても、タオルの奥の光景を想像してしまう。これはなかなかの拷問だ。
意識を集中させたり、分散させたりと忙しいぼくを尻目に、ふらりと立ち上がった彼女。
「正解は・・・」
おもむろにタオルを振りほどく。
均整のとれた背中の下には、たわわに実った剥き出しの桃が1つ。
思わぬ展開に、ずり落ちそうになる、ぼく。
そんなぼくに、少し意地悪く微笑んでみせる彼女。
「ここで、興奮したり、暴れたりしたら、危ないからね」
自分から仕掛けときながら、まるで何事もなかったかのように再びタオルを纏った彼女は、そのままサウナ室を出て行った。
一方、からだ中の血流がどえらいことになったぼくは、息も絶え絶えにサウナ室を出て、水風呂の中にしばらく沈んでいた・・・。
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「ずいぶん遅かったね」
満面の笑みでぼくを出迎えた彼女は、そっとクリームソーダを差し出してきた。
冷たいソーダが体中に染みていく。
「ここのところ、何だかずっとやられっ放しだった気がしたんで、ちょっと反撃を、ね」
そんなこと考えていたのか・・・。
いきなりあんなことされると、心臓に悪い。
「どうして? わたしの大きいおしり、大好きなんでしょ?」
そりゃ、そうだけど・・・。
「可愛い彼女のはだかを目の前で拝めたんだから、幸せ者だね!」
理屈の上ではそうなんだけど・・・なんか、負けた感が凄いんですが・・・。
実際、勝った!と思っているんだろう、目の前には、すごく嬉しそうな笑顔。
彼氏におしり見せて、勝った!、なんて普通のカップルはしないんだろうけど。
変わり者の彼氏には、変わり者の彼女。そういうことなんだろう。
もしかしたら、ある意味お似合いのカップルなのかな・・・と、初めてそんな考えが頭をよぎる。
彼女が喜んでいるなら、それでいいのかもしれない。
ぼくにしては珍しく、そんな受け止め方をした。
呪文
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