薄明の斬花
ただ、花が散っていた。
桔梗色の空。
朝顔の咲く参道。
その中を、ひとりの女が歩いていた。
白銀の髪に、涼やかな着物。
しかし、その腰には“斬るための刀”があった。
「……斬り損ねたものほど、忘れられないわね」
誰だったのかも、どんな顔だったのかも、もう思い出せない。
けれど、“斬れなかった”という感覚だけが、手の内に残っている。
だから今日も、
斬るべきものがある限り――
彼女は花の咲く道を、静かに歩き続けている。
呪文
- Steps 30
- Scale 7
- Seed 751420003
- Sampler DPM++ 2M Karras
- Strength 0
- Noise 1
- Steps 30
- Scale 7
- Seed 751420003
- Sampler DPM++ 2M Karras
- Strength 0
- Noise 1