【樹海のかみさま】霧の決意、漆黒と虚ろの樹海への一歩
【ハーメルン掲載】紫陽花の季節に会いましょう著:樹海のかみさま ーメス堕ちENDを回避したい男の娘ヒロインは闇堕ちしてみることにしたー3章14話:林間学校2日目①よりインスパイア
勾配を登り切ると、ようやく霧が少し薄れてきたようだった。これで捜索に専念できる。
あの周囲はロープを超えると崖みたいなところになっている。流石に声も無しに転落したとは考えづらいので、消去法的に夏葉は勾配を登ってきたことになる。体力を考えてもまだ遠くには行っていない筈だけど。
「夏葉! いるか!?」
叫んだのち、耳を澄ませる。何も反応がない。いや、何か聴こえたような気がする。
「…………………て」
ぼそぼそと何かを呟く声。判別がしづらいが恐らくは……。
声の方向に向かって歩みを進める。すると、
「夏葉!」
勾配を登り切って少し行った巨木の前に、夏葉が座り込んでいた。相変わらず目は虚でぶつぶつと何かを呟いている。少し涙の跡もあるな。泣いていたのか?
「立てる?」
反応はない。仕方ないので背負うことにした。さて、この状態で勾配を降りてしまうか。それとも……こんなことをした犯人に会いに行くべきか。
「…………して」
ずっと同じ言葉を呟く夏葉。耳元で呟かれると嫌でも聞き取れるようになった。
そしてそれに気づいた時、僕の行先は決まった。
「なんで……私をころしたの……?」
僕は……犯人に会うべく樹海の方へと歩き出した。
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