エルフちゃん・実家の書斎にて
ふふっ、驚いた? エルヴェンタリア随一の魔法研究の家系だもの、これぐらいは当たり前でしょ?
貴重な魔導書、マジックアイテムに研究論文……ここの設備や備品の質は、皇国の魔術学院の研究室と比べても引けを取らないと自負しているわ
こんな贅沢な環境をプライベートに使えるなんて、魔法使いにとってはまさに「理想の部屋」とも言えるわね
私も幼い頃から、この部屋を自室のように使っていたわ……まぁ、自慢話で恐縮だけど史上最年少メイガスの歩みはここから始まったといってもいいわね
……あっ! 変な所触っちゃダメよ!? ここにある紙一枚とっても魔導学上から見たら極めて重要な書類である可能性もあるんだから!
先の大戦を経た今では、再現できない魔法が記された書物やその効果が宿ったマジックアイテムだってあるんだから、壊したら単に賠償すればいいってものじゃないかもしれないのよ?
モノによってはお金じゃ済まないし、重罪に問われるかもしれないんだからっ!
だから、備品や蔵書に触るときは私の許可を必ず得ること……良いわね?
……というか、何か別のものを触りたそうな目つきなのは……気のせいかしら?!
呪文
入力なし