具合どう?
「まだちょっとダルい」
「無理するからだよ。受験は長期戦なんだから」
姉はあっさり言って素麺と漬け汁を運んでくる。
「何この漬け汁、梅干し?」
「そう。動画で見てね」
へえ、と相槌を打ちながら食べる。お粥に梅干しより芸がある気がする。まあ作ってもらえるだけで十分だけど。
黙々と食べていると、不意に姉が切り込んできた。
「ねえ、あんた何であんな難しい大学受けんの?」
っ、いきなりかよ。寝込みと飯で逃げ場がないと踏んだな、この悪魔。
「……いいじゃん、別に」
「……まあ、そうだけど」
あっさり引き下がる姉。と思ったら今度は視線を合わせてくる。やば、また何か勘ぐられる。
「で、◯◯ちゃんとはどうなの、最近?」
ここで彼女の名前か。もう動揺するしかない。
「別に、普通」
「そ」
姉は立ち上がり、背中を向ける。
「まぁ、精々頑張りなね。無理は程々に」
ドアが閉まったあと、残された俺は顔が熱くて仕方なかった。
「……てか、これ食べ続けてると酸っぱくね?」
呪文
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イラストの呪文(プロンプト)
イラストの呪文(ネガティブプロンプト)
- Steps 30
- Scale 7
- Seed 1520087908
- Sampler DPM++ 2M Karras
- Strength 0
- Noise 1
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