小説『ツナ缶の敬』【ニャンノ世界】
#絵物語 #ニャンノ世界 #反抗作戦
#ツナ缶の敬 #ニャルイ16世 #猫
#労働猫 #フランワール
#工場 #ニャスティーユ工場
#労働 #労働文学 #架空偉人伝説
#小説 #うちの子
#うちの子自己紹介
【絵物語SNS版】
『ツナ缶の敬』
ニャルイ16世はツナ缶の敬を
言い渡されニャスティーユ工場の労働者となった。ツナ缶をずっと見続ける、気の狂う作業であったが、本人にとっては新鮮な気持ちで労働に向き合い、その姿に周囲は尊敬するのであった。
【絵物語】
『ツナ缶の敬』
初めは労働による苦痛に耐えきれず精神が崩壊することからツナ缶の刑と言われていたが…今では、ある偉人の懸命な姿に敬意を表し、フランワールでは、〈ツナ缶の敬〉という名の労働記念日が、施行されるに至る。
我々は、ニャスティーユ監獄が、革命後は、産業革命と相まって、
ニャスティーユ工場とし、貴族猫や貴族たち、そして、王族らは
ツナ缶の刑として、ツナ缶を製造する労働についていた。
無断で外に出ることは禁じられ、脱獄をした場合は、銃殺刑に処された。
貴族や王族にとって、労働とは無縁の華やかな生活をしてきた者らにとっては苦痛であり、
それならばと…脱獄して、倒れる者までいる始末…ニャルイ16世は、逮捕され、ニャリーと共にニャスティーユ工場な来て、現状に心を痛めていた。
しかし、彼は革命家ではないし、自らが改革することに眼を背けていたのも事実だから…
〈ツナ缶の刑〉は至極当然の結果であった。
自分にとっては、錠前の頃より培ってきた、地道な作業に苦なんて感じないし、むしろ、最新式の機械と、流れていくツナ缶の様子、貴族の頃とはうって変わった環境に心を踊らせていた。
昔は自分が何かをしようにも、例えば、身支度をしようにも、メイドにやってもらっており、自らが着替えることははしたないとされていた…本当は自分でもできるのに…というのが、色々、あったから、金庫破りの時の義賊生活は、心踊ったものだ…
ニャルセーヌや子供らは元気だろうか…と、ニャルイ16世は、彼らのことが気がかりだった。
だから、この終わりなき労働は、おまけに、彼とニャリーは、死ぬまで続く労働というのは、わかっていたことだから…、弁明などで変わるわけがない…
だが、絶望に労働をするよりも、連続的に続くツナ缶の流れを、ニャルイ16世はシルクロードにかけて、ツナロードと名付け、脳内で、空想したことを他の貴族たちに話して聞かせていた。
ニャスティーユ工場では紙と鉛筆で書く自由は、革命に則って許されていたから、労働文学が、
元貴族たちから生まれ、反対に
ニャポレオンは皇帝となったことで、民衆から反感を買ったのは、時代のアイロニー、逆説的な現象が起こっていて、当時の人は、
こういう諺が生まれた
「革命は人間のスイッチを変える」
ニャルイ16世のひたむきな姿に
感化された貴族やニャリーたち、そして、それは看守や工場長たちにも作用し、労働者を軸にした文学が革命から文筆の自由へと発展していく、今日、世界で身分を問わず創作ができるのは、ニャルイ16世もといツナ缶の刑を考案した
ニャゼフ・チュナタマが始まりだった。
命を奪うことではなく、
労働による苦悩を味わうことが
貴族に対する労働者が願うことであり、ニャゼフは命を終わらせることはある種の諦めだと主張していたから、ニャルイ16世から始まった創作活動は、フランソワールを文化的国家を発展させていくのであった。
労働文学が元貴族より生まれた背景には、ニャルイ16世のひたむきさを構築した、錠前作りがあったからこそ成し遂げられたのやもしれない。
今日、ニャスティーユ記念工場博物館には、労働者姿のニャルイ16世とマリーら元貴族たちの姿が、慎ましやかな絵画の中にある…
革命の転換点、貴族の在り方、労働の在り方など、激動の時代の中で紡ぎだされた世界とは、今の我々に何を問いかけ、何を伝えるのか既存の世界を見つめ直すべきではないだろうか。
架空偉人伝説
労働文学の先駆者 ニャルイ16世
(猫メモ)
本作はあじろべえ様の作品
『ニャルイ16世・異聞』
https://www.chichi-pui.com/posts/5a3a20e6-6321-48a2-a393-65c5c93c84f6/
にてツナ缶の刑ってどんな刑なんだろうと考えて、完成したのが本作となります。
ギロチンのごとく、ツナ缶にされちゃう刑というのも考えてはいたのですが、Xでも投稿している関係上、刺激の強いコンテンツとして、アカウントがダメージを受けてしまう可能性があること、
そして、敬にすることで、労働への感謝も踏まえた感じにしたいなと考えた結果、ツナ缶の敬となりました。命を終えることは簡単だけども、ギロチンは果たして、人類の魂の観点からよかったことなのだろうかと、疑問に思い、労働者の地位になって労働の大変さを知ることこそ、大事なのではないかなと思い、そして、書いていくうちに、ニャルイ16世がツナ缶とベルトコンベアを、ツナロードと見たてて、そこから紡ぐ物語を考えていったり、する様には錠前作りをするルイ16世を活かした構成にできたかなと考えます。即興で書いたものなので、史実と比べて、だいぶツッコミどころが多い物語になりましたが、書くことで、ニャンノ世界にまた一つ、新たな歴史を刻むことができたように思います♪
呪文
呪文を見るにはログイン・会員登録が必須です。