ピンクスマイル、大ピンチ!?
でも、その平和は一瞬で打ち砕かれた。
「きゃあ!」
ピンク色の眩い光が廊下の一角で炸裂。
振り返ると、そこにいたのは、全国のお茶の間を笑顔にする人気アナウンサーにして、正義の戦士・ピンクスマイルこと、天宮さくらその人だった。
いつもは涼しげな顔立ちのさくらちゃんだけど、今はどうにも様子がおかしい。
見慣れない黒いユニコーンが彼女の周りをうろつき、足元には無残にも剥かれたバナナの皮が転がっている。
そう、彼女は敵の巧妙な罠に嵌まってしまったのだ!
事の発端は数時間前。人気番組「昼ドキ!生スマイル」の打ち合わせ中、局内に奇妙な電波が侵入。
同時に、廊下の至る所にあの黒いユニコーンが出現し始めたのだ。
ユニコーンは幻覚を操る能力を持ち、バナナの皮はその幻覚を具現化する触媒。つまり、さくらちゃんは敵が仕掛けた「転倒トラップ」にまんまと引っかかってしまったというわけだ。
「くっ…幻覚とはいえ、厄介ね…!」
ピンクスマイルのスーツに身を包んださくらちゃんは、必死に体勢を立て直そうとするが、
ユニコーンが放つ幻覚のせいで、視界が歪んでうまく立てない。しかも、敵は着々と包囲網を狭めている様子。
このままでは、さくらちゃん、そしてはるもも電視局は敵の手に落ちてしまう!
呪文
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