アフターフォーシズ学園3〜餅さん・kikiさん・taro sukeさん編
参考作品
kikiさん作
季節は春・・なんだけどなぁ
https://www.chichi-pui.com/posts/951845b7-9ee6-46ce-aecf-35bb7d2382d0/
taro sukeさん作品
風
https://www.chichi-pui.com/posts/eb650521-733c-486c-922f-18fb3e1d775d/
餅さん作品
伝説の木の下で…
https://www.chichi-pui.com/posts/872a60b1-3b0c-4ae2-adbe-a4595da274fe/
1. 黄昏の教室:名付けられない「モヤモヤ」
放課後、夕闇が静かに忍び寄る教室。
窓の外は、明日への希望を歌うような新緑が西日に輝いています。なのに、彼女の心には琥珀色の絵の具をこぼしたような、拭いきれない「モヤモヤ」が広がっている。
ナツミ「(不安? ・・ううん、もっと静かなもの。焦燥感? ・・それとも違う)」
彼から届いた「明日、伝説の木の下で」という言葉。それは待ち望んでいたはずの合図なのに。
彼女の頭の上で頼りなく揺れる二本の細くて短いアホ毛は、まるで電波の届かないアンテナのように、その感情の正体を探し求めていました。
それは、今の「心地よい距離感」が壊れてしまうことへの、贅沢で臆病な・・「名残惜しさ」・・だったのかもしれない。
2. 約束の午後:まぶしすぎる世界の中で
翌日。世界は昨日よりもいっそう、残酷なほどに輝いていました。
明るい陽射し、希望に満ちた仲間の声、そして目に刺さるような新緑のまぶしさ。
学校の裏手にある「伝説の桜」の下で、彼女はひとりベンチに座り、自分の内側にある「影」と向き合っていました。
(こんなに世界は春なのに、私だけが立ち止まっているみたい)
頬杖をつき、舞い散る花びらを見つめます。心の中の霧は晴れないまま。けれど、その霧こそが、彼を想い続けてきた時間の「証」のようにも思えてくるのでした。
3. 霧が晴れる音
男性「――ごめん、待たせたかな」
背後から届いたその声は、春の陽射しよりもずっと温かく、彼女の鼓動を直接叩きました。
振り向くと、そこには少し緊張した面持ちの彼。
男性「昨日からずっと考えてた。・・俺、ナツミが好きだ。この先も、ずっと一緒にいたい」
その瞬間、胸の奥に居座っていた「モヤモヤ」が、音を立てて弾けました。
不安でも焦りでもなく、それは・・「変わることへの予感」・・が形を変えたものだったのだと、ようやく気づく。
4. 結末:新しい季節
ナツミ「・・私も。昨日から、ずっと同じこと考えてたよ」
彼女が答えると、視界を遮っていた心の霧は一気に吹き飛び、目の前の新緑が昨日よりもずっと鮮やかに見えました。
二本の短いアホ毛が、今度は迷いなく、嬉しそうにピンと跳ねた。
伝説の木の下。
世界に溢れる春の光が、ようやく彼女自身の物語と重なった瞬間だった。
呪文
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