【新約昔話】キンタマ桃太郎(第ニ話)※出来ればキャプション内の小説を読んでからイラストを見て下さい。
【新約昔話】キンタマ桃太郎(第一話)
https://www.chichi-pui.com/posts/d66fbcfa-51ad-4351-a394-56fad90ef899/
キンタマ桃太郎・第ニ話「ここ掘れワンワン」
【前編】
鬼退治する為旅立ったキンタマ桃太郎。
だが鬼のアジトが何処にあるのか分からず、地元で経験値上げを繰り返していた。
「めんどくせーけど情報収集すっかぁ…」
しかし他の町で聞き込みをしても具体的な場所が分からず、路銀も尽きようとしていた。
ある日の昼下がり、森の中を歩いていると頭上から声が聞こえてきた。
「ねぇねぇキミ、キンタマ桃太郎でしょ?」
見上げると一匹の綺麗な雉が木の枝に止まっていた。
「私知ってるよ、キミの事も鬼のアジトである【鬼ヶ島】の場所も♪」
「マジ!?」興奮するキンタマ桃太郎。
「私情報屋をやってるの!誰も倒せなかった鬼を退治してくれれば皆ハッピーだし、何より鬼ヶ島には人間から奪った金銀財宝が沢山貯め込まれてるらしいよ。ねっ、私と契約しよ?2:8の取り分で。勿論私が8!」
ぐぬぬ…、悩むキンタマ桃太郎。しかし情報は大きな武器だ。…それに鬼を倒した後、焼き鳥にすれば独り占めに出来る。雉の提案に快諾した。
「契約成立!ねっ、仲間の証としてその腰に付けたキンタマ一つちょうだいな!」
「は?」
…これは生まれた時から肌身離さず持ってた言わば相棒だぞ。それを手放せと?
「どうせ使い道ないでしょ」
「辛辣じゃねーかこの鳥ィ゙ィ゙!!ブチィ」
キンタマ桃太郎はキレた…、というより怒った勢いでつい身に付けていたキンタマを引き千切ったのだ。そして地面にビタァン!と叩き付けた。
『………』両者しばしの沈黙の末、「じゃ、じゃあもらうね…」雉はキンタマを咥えた。
すると雉は輝き出し閃光を放った後、美少女へと姿を変えた。なんでやねん。
『キンタマにこんな力が!?キンタマとは一体…』
両者は驚き冷静になり、そして二人旅が始まったのだった。
【後編】
ある日の昼下がり、キンタマ桃太郎と美少女化した雉が海沿いの山道を歩いていると突然柴犬が現れた。
「ここ掘れワンワン!」
二人は顔を見合わせ疑問に思いながらも言われた通りの場所で地面を掘ると…、
https://www.chichi-pui.com/posts/2dbe8bc4-b12c-41f8-8549-82ac05b7e61d/
「こ、これは金玉卿タマスベスベーダーが持っていたという伝説のキンタマウェポン『ライトタマセーバー』じゃねーか!でかした!」
これがあれば『鬼に金棒』…あっ、この場合鬼に持たせたらいけないんだぜ!テヘッ♡
喜ぶ二人の元に柴犬が歩み寄り、歌いながらある言葉を言い放つ。
《キーンタロさん キンタロさーん♪》
《お腰に付けたーキンタマをー♪》
《1つー 私に下さいなー♪》
「無理に決まってんだろ犬畜生ー!!」
武器の提供はありがたいが、またキンタマを失うのは痛過ぎる!拒否しようとすると…柴犬はキンタマ桃太郎のお尻をじっと見つめ始め衝撃の一言。
『ここ掘るワンワン♡』
ブチィ! [[[アーッ!]]]
キンタマ桃太郎は光速で腰のキンタマを引き千切り柴犬に即座に提出した。
キンタマを受け取った柴犬も雉と同様光り輝き、そしてムキムキになった…。
そして事情を聞いた柴犬は「オレ…チカラになる…ガウッ!」
前より言葉下手クソになりながらも(これが脳金ってヤツか)、鬼退治に協力してくれる事になった。
強力な仲間がまた一人増えたのだった。
(ストーリー提供:Q-ui)
※キャプション作成に2時間かかった。オチは考えてるけど、続きを書くかは需要次第です。
呪文
入力なし