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幾数千の剣撃も。
幾数万の魔法攻撃も。
幾数億の投擲攻撃も。
すぐさま自己再生により回復した。
時が経つにつれ犠牲が増えエルフェアル•グランゼン•レスランド•ウェスティリアの区別無く……また国防大臣から傭兵まで……更に人から亜人まで種族分け隔てなく消滅していく悲しみの中で魔骨王に対峙する者達に絶望が拡がる。
そんな絶望の中でクリムと名乗る赤髪の少女が叫ぶ「諦めるな!」と。
カミラと名乗る少女が「千の攻撃が効かなければ万の攻撃を!万の攻撃が効かなければ億の攻撃を!」と鼓舞し。
ベアトリスと名乗る少女が「億の攻撃が効かなければ兆の攻撃を与えて再生が追いつかないようにすればいい」と絶叫。
ノヴァと名乗る少女が「同時攻撃なら核に届いて消滅させられるかも」と提案。
彼女等を含む召喚者の絶望に挑む者達の奮起にサラトバに住まう生きとし生けるもの……市民から勇者の区別なく心の底で悲しみと恐怖を抱きながら反撃を開始する。
十数日の攻防の末……その時が!サラトバの勝利の瞬間が!訪れる。
サラトバ民の同時攻撃の末に自己再生が追いつかず魔骨王の核が露出する……そしてその好機を見逃す勇者や召喚者達では無く聖剣や魔剣を同時に突き立てる。
その瞬間、魔骨王は「グオォォォ!!!!!」と天を貫く絶叫を叫んだ後に眩い光と共に爆散し消滅した。
その瞬間!サラトバの民は国や種族や怨讐を越えて勝鬨の声をあげ生き残った喜びとサラトバを救った安堵感と愛しき人の喪失感を共有した。
この勝利の後にサラトバ各国合同の戦没者追悼式が行われ、一年を通じて勝利の祝が各国で行われた。
余談ではあるが勝利に貢献したクリム含む召喚者は魔骨王が消滅すると同時に消えた為に消滅に巻き込まれた為に亡くなったのでは?歴史家の一部は記しているが同時攻撃に参加したサラトバ各国の勇者や軍人からは亡くなった感じでは無く忽然と消えた感じだった……又、中には「頑張って」との声を聞いたと証言する者もいることも記しておきたい。
『魔皇軍の章:勝つのはサラトバだ』

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