探偵機関 Truth Eyes 旅行調査官 葦之基 尋(あしのもと じん)
だが、時として、彼らが現れると、
必ず人が死んでしまう。
素性を隠していても、必ずだ。
故に死神と呼ばれている。
だからこそ、探偵機関 Truth Eyesは
人死にがでないように、事前に調査し、
犯罪を未然に防ぐものたちがいた。
旅行調査官だ。
世界各地にて、起こりうる事件を、
機関の巫女や予知能力者が導きだし、その地へ人材を送る。
今回の場合もそうだ。
場所は、神社、ここでは、複数の者が共犯で犯行現場として使ったり、呪殺の可能性だって予期される。犯人が悪霊のケースの場合は、特に注意しておくべきスポットである。
神いるところ、怪奇あり、彼は、カメラに納めてゆく。黒いものが浮かび上がれば、その場所で事件が起きる可能性が、青いものが浮かび上がれば、被害者からヒントを得たりと、色によって異なる。
Truth Eyesの者が目隠しをしているのは、視覚上の情報、つまり表の部分の裏側にこそ、真実はあるのだと、機関の者は目隠しを付けている。もちろん、視界は見えるようになっている。だが、考える場合は、外界との視界を遮り、脳内で分析する。
旅行調査官の場合は、幽霊の様子、あるいは、その地の記録情報、過去に事件が起きた時の記録から、可能性を分析する。ある一定の期間に訪れる人間にはマークしつつ、その調査を他の探偵に依頼する。
全ては、事件発生を防ぐために…
「今日も尋ねますかね」
目の前の光景にシャッターを押す。
小さな出来事も、犯人にとっては動機となりうるのだから。
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