包囲網からの脱出
居たとしてもそう長くは生きていられないのだろう。
これだけの数のゾンビが歩き回っているのだから。
私も弾丸を無駄遣いしないように、退路を塞ぐ者の頭だけを吹き飛ばしながら、入り口の頑丈そうな手近な建物に駆け込んでドアを家具で塞いだ。
これでしばらく時間は稼げるだろう。
なんとか態勢を立て直さないと。
息が切れる。
壁に手をついて呼吸を整える。
ん?家が揺れてる。・・・地震?
突然轟音がして、目の前の壁が吹き飛ぶ!
壁から伸びる巨大な腕。
一瞬の反応が遅れた私はその腕をかわす事ができずに、2本の腕に囚われ壁に押し付けられる。
く、苦しい!
意識が・・。
目の前の壁に穴が空いているのが見えた。
その穴から・・・
呪文
入力なし