月光に溶ける影
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青い月光が、静かに城内を満たしていた。
その光は冷たく、世界の輪郭を淡く浮かび上がらせる。
崩れかけた一室に、ふたつの影が静かに佇んでいた。
黒衣はほこりにまみれ、衣に施された装飾だけが、月光を受けて微かに煌めいている。
「……魔王様」
抱きかかえられた影が、ゆっくりと瞳を開く。
赤く光るその瞳は、深い夜のように静かで、何かを語ろうとしていた。
「……来たのね」
「ええ。あなたが眠る傍らには、必ず私が参ります」
その腕は、壊れものを抱くように慎重で、慈しみに満ちていた。
ふたつの影は、青い月光に包まれながら、ゆっくりと闇に溶けていく。
それがいつの夜のことだったのか、誰も知らない。
ただ、風は静かに吹き、月は変わらず輝き、世界は何事もなかったかのように時を流していた。
Model Tsubaki→Hoshino
呪文
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