アヤナギ荘の日常 #45 -Everyday Ayanagiso-
会場の片隅で、詩温はタオルで髪を拭いていた。
服の裾はまだ重く、
水のしずくがぽたぽたと落ちていく。
肌に張りついたTシャツがちょっとだけ冷たくて、
思わず小さく震えた。
「……ふぅ」
隣ではハルマちゃんが大きなクッションにもたれて、
空を見上げている。
ラウル部長とイチノ先輩は、
出店の焼きそばを食べながら、
あーだこーだと作戦の反省会中だ。
「でもさ、詩温ちゃんの後方支援、
めちゃくちゃ助かったんだけど?」
「えっ……えへへ、そうですか……?」
思い返せば、ずっとバタバタで、全力で走って、
びしょ濡れになって、叫んで、笑って。
水しぶきの向こう側に見えたイチノ先輩の指示。
倒れ込んだラウル部長の顔。
飛び込んで行ったハルマちゃんの突撃姿――。
「楽しかった、です。
……ちょっと、筋肉痛ですけど」
その一言がポロッとこぼれた瞬間、
ハルマが振り向いた。
「でしょ!? 絶対またやろうよ!」
イチノ先輩が肩をすくめながら応える。
「まぁ、次があっても……詩温、
もうちょい鍛えといたほうがええかもね?」
「う……善処します……」
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