瓶を挟む競技
「運動…な」
着替えて一通り生地感などを確かめた後、ふむ、と少し考えるそぶりをした思えば上着を捲り上げ見事な二つの膨らみを露わにした。
そのまま酒瓶を挟むようにして前のめりになってこちらへ薄目で視線を向ける。
「そうそう。ゆうかく、とやらの雌どもはこういうこともしてくれるのか?」
――銭を出せば或いは…だから、知りません。仕事で行っただけです。
以前に遊郭へ仕事で行ったときのことをまだ覚えていたらしい。私は実際何もしてないのでそういうことをしてくれるかどうか本当に知らない。
「お前はこういうのが好きなようだからあちこちでやらせてるのかと思った」
こちらから視線を外すことなくちろちろと瓶の口を舌で弄ぶ。
私はどうこたえることも出来ず、ただその艶めかしい行為に釘付けになる。
一分にも数刻にも感じた。実際どれくらい経ったのかはわからない。
だがやがて、気が済んだのか、ふっと化け狐の本懐のような笑みを浮かべて瓶を放した。
それからするりと部屋を出ていき、気付けばいつもの着物に着替え直した化け狐が酒を飲んでいるのだった。
彼女は枯葉と書いて『こよう』と自称している化け狐。
こちらの化け狐のシリーズは #廃神社のはぐれ狐 タグで纏めています。
よろしければ以下のリンクからどうぞ。
https://www.chichi-pui.com/illustration/posts/tags/廃神社のはぐれ狐/
※遊郭へ仕事で行った日
https://www.chichi-pui.com/posts/b34821c8-7cc6-46dd-8023-0d27edc80a51/
このお狐様には触ることができないという設定にしたことで直接的な行為が不可能な分、こういう変化球のシチュエーション考えるきっかけにもなったりで楽しい。
何しろ性格面含めて自分の性癖を煮詰めたキャラなのでそれも含めて触れないという制限かけてよかったと思ってます。。
呪文
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