武装自由市場

2023/03/15

使用したAI Custom Model

戦争による資材不足が深刻になりだしたある日、各国の主要な商人宛てに不思議な手紙が届いた。
手紙曰く、「中央湖に自由市場を開設しました」とある。
無論、中央湖にそんなものはない。そもそも市場が開けるような大きな島自体もないのだ。
質の悪いいたずらだ、と取り合わない者も多かったが、何人かの好奇心の強い商人が手紙に記された場所に船を進めた。
すると、今までなかったはず島があるどころか、見たことのない様式の建物が並んでいた。

驚く商人たちの下に、一人のオートマタがやってきた。
「ようこそ自由市場へ。さあ、ご覧になって下さい」
オートマタの案内で建物に入ると、その中は巨大な倉庫のような、市場のような一風変わった場所だった。
商人たちは中にある商品を見て、大きく目を見開いた。
そこには様々な食糧、木材・鉄製品・不思議な透明な入れ物に入った水・珍しい魔導具など、商人たちがいま欲しくてたまらないものばかり並んでいた。
しかも「掛け値なし」の言葉とともに、今なら十分利益が上がるであろう魅力的な価格が書かれている。
我に返った商人たちは争って買い求めていった。
しかも配送料を払えば、オートマタ・セントールが指定の場所に荷物を届けてくれるというのだ。
最初は半信半疑だった商人も、商店に帰る前に配達が完了しているのを見るに至り、深く考えることをやめた。

自由市場の噂は、瞬く間にサラトバ全土に広がった。
ウェスティリアの商人ギルドは新たな商売敵の登場に憤慨し、海軍を差し向けた。
しかし、自由市場の周囲のガーゴイル像が動き出し、軍艦を雷魔法で燃やす事件を数度経験した後、ウェスティリア商人たちは開き直り、新たな仕入れ先として訪れるようになった。
強奪しか頭にないグランセンの軍艦と海賊『セントラルスコルピオン』はなかなか諦めなかったが、ガーゴイル像のみならず上空の浮遊島からの雷撃にはとうとう勝てなかった。
そんな中、商人たちは冷静に利益を求め、その結果自由市場は日常になった。気づけば各国の物資不足も緩和していた。
そんな戦う自由市場を、人々は「武装自由市場」と呼ぶようになった。

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「わざわざ市場を作る必要、あったんですか？学院の備蓄物資を無理やり送りつけることも出来たのに」
「ほら、避難民の人達にも仕事がないとね。それに、自分で解決しないと人は納得しないもの」

引用元：
サラトバ学院、出陣
https://www.chichi-pui.com/posts/3899cdf7-6185-4464-9b75-8e1897942351/
オートマタ・セントール偵察隊
https://www.chichi-pui.com/posts/fccbe624-d734-4f64-8cb5-1ce11eace36b/
海賊団『セントラルスコルピオン』（ユーニャルーラ様）
https://www.chichi-pui.com/posts/6ec83eb0-95b7-48cb-88f0-3ee09a9e8cc4/

呪文

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