夜の蝶 ー図書室に舞う謎の蝶ー
「えー、怖いよぉ」
「大丈夫だよ」
そんな会話をしたのは昼間の学校開放の時。夏休みの宿題も終わって、下校する直前のことだった。
「図書室に夜行くと、蝶が飛んでるって」
「なんで夜に、しかも室内に?」
「だって、見たっていう子が何人もいて、委員長も見たって」
「そうなの?」
学校は一応、夜は開放していない。していないのだけど、実は抜け道があって、こっそり入ることができる。
「じゃ、19時に裏門の横で待ち合わせね」
「わかった」
で、今、図書室にいる。
「蝶なんか飛んでないじゃん」
「いや、飛んでるじゃん。ほら」
「んんん?」
見えない蝶を見えるという友達の顔を見ていると、空中に何かを見ているようだった。
手を伸ばして、その指先に蝶がとまっているという。
「見えないなぁ」
「うーん、大きく深呼吸して心を落ち着けると見えるかも?」
「何それぇ」
とりあえず、そしてみる。
すると・・・目の前に黄色い蝶が見えた。指にのった。
「ええっ!うそぉ!」
「見えるでしょ?」
「なんで?」
「さー」
結局、しばらくすると二人とも見えなくなった。
「なんか謎だね?」
「何かの幽霊なのかな?」
「魂的な?」
「うーん・・・見つかると怒られるから帰ろうか」
「そうだね」
そのあと見つからないように校舎を出て帰宅したのでした。
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ことぴーさんの「蝶々」企画への投稿です。
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