それは堕落か覚醒か。
それがサキュバスの生……
我々にとって性行為とは食事のようなものであり、そしてちょっと気を抜けば容易に相手の命を奪ってしまうこともあるのですから。
――でも。
その夜、ワタシは初めて彼と結ばれました。
ものすごく怖かった。きっと彼も……
ただ、そんなことを忘れてしまえるくらいに幸せな時間で。
もう、他の相手など考えられない。彼だけの存在でありたい。
そう思ってしまったワタシは、きっとサキュバス失格です。
けれど、それでもいいと思えてしまうくらい、幸せなんです。
呪文
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