トイレメデ会 ドラセナ・メデテル【トイレメデ会】
フランソワール出身
聖教会の元シスター
ある時、ミサ中に尿意を催し
恥ずかしさたるのを構わずに
トイレをした瞬間、束縛から解放されて、
この空間に惹かれるのだった。
トイレとは自由、創作、発想をもたらす善き場所、単純なる排泄の場ではないのだ。
座る、愛でる、たまったものを出す、
解放のままに、凝り固まった常識からの
飛躍…日常のようでいて、非日常たる状態になるからこそ、アイデアが湧き出てくるのだろうか。
彼女はトイレを絡めたトイレ文学と称し、空間とトイレに関する物語を執筆している。
活動目的はトイレを愛でること
そして、トイレの空間を愛すること
すなわち、解放の象徴たるトイレに対して愛があれば加入できるという…
そこに宗教的な強制力はなく、また、カルト的な不気味さもない。
彼女はただ、トイレを愛でることに注力していた。
純粋たるものや、彼女は会員たちのトイレに訪問し、色んなトイレに座っては、彼らの人生に思いを馳せて文を綴ることを常としていた。
いつしか、短編集として、出し、苦悩するものたちや行き詰まった者たちに読んでほしいと願いつつ創作をしていた。
だが、それで良いのだろうかと、ドラセナ・メデテルは考える。
単純な活動になってはいないか…、言葉通りにしかなっていないかと…、女神のような笑顔を向ける中で心のなかは複雑怪奇に揺れ動く。
そんな時こそ、トイレをし、体に貯まった、尿と便を出していく。
吐き出すことで、過去の自分とは何かが変わる。排泄物はただの物ではなく、過去の自分なのだ。
そして、洗浄し、流れ出ることで、己という存在を再認識する。
メデテルは追求する。
会員たちとの語り合い、自分自身はトイレと対話をすることで、不完全なりにも、見えてくるものがあるのではないかと思う。
メデテルは彼女の空間にて思うのは
「窮屈世界に憩いの場、語ろう白き女神の器にて…」
呪文
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