【夢エリ】小説『腹減れば戦できぬ』【ニャンノ世界】
『腹減れば戦できぬ』
不動ルリは竹筒で炊いた
おにぎりを食らい、
塔を見つめる。
十分に咀嚼しながら
米に感謝しいただく…
米は喋らぬしかして、
生きている。
命に感謝し生きることを
以て、示すのが不動ルリの
本懐であらんと欲すがゆえに
梅の美味しさに心を満たして
他の騎士達に米を食べさせる
パン社会に核心はしる!
「うまいピョン!なんだこれは!」
「ヤマトの主食だ」
「なるほど、ヤマトにはうまいものがあるのか」
「おかわりがあるが…食うか」
兎王国の騎士はパッと顔を明るくする
2枚目
もぐもぐタイムに
心をときめかせる…
「美味しい…美味しいピョン」
兎王国にヤマト料理の文化が伝来する瞬間であった。
夢幻宮を通して異界の者同士の絆が育まれることで、塔の階層が幾分か低くなったように感じる
不動ルリ…いや、彼らの等身が低いからこその気のせいかとも思いつつ…
しかして、影は突然やってくる
容赦なく…厄災は唐突に
3枚目
「うまいな…うまいよな~」
「準即!」
速と即の中間地点
武への探求芯と初心を忘れることなく編み出された不動ルリの剣技…
兎騎士団は戦闘態勢に移行し
和やかな食事は
夢幻厄災との戦いが始まる。
「あっあれは…魔王」
「違う!あれは魔王軍とは別の存在だ、夢幻宮が生み出す幻…」
「ツワモノドモガユメノアト…」
影なる侍は呟き
揺れ動く…
周囲にはいつしか
古今東西の武人達が
取り囲み包囲網を築いていた。
瞳をキリッとさせ、
刀の柄を持ちて、
剣劇と成さんと厄災と対峙し
立ち向かうのであった。
呪文
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