【ソルシエラ】空を根のような何かが覆っている
【カクヨム掲載】不破ふわり著:かませ役♂に憑依転生した俺はTSを諦めない第273話 それは自業自得じゃないかな……?よりインスパイア
破壊された玄関を通って外へと出る。
そしてまだ薄暗い空を見上げた。
「うわぁ……なんか面倒くさそう……」
空を根のような何かが覆っている。
どう見ても大事件であった。
「試しにレイがアレを凍結させてみたが効果はなかった。つまり、空にあるアレが本丸じゃねェってことだ」
「へぇ、大変そうですねぇ。……じゃ、私はまた眠りますね」
自分に続いて外に出てきた六波羅に、猛烈に嫌な予感がしたエイナは部屋の中に戻ろうとする。
が、六波羅に片手でひょいと抱えられた。
「………………もしかして、ベッドまで連れて行ってくれるんですかぁ?」
「もっといいとこに連れてってやるよォ、アリアンロッドになァ」
「で、でもでもぉ今連絡が繋がらないんですよね? なら大人しく待っていた方がいいんじゃないですか?」
「どう考えても緊急事態だろ。こんなバカみてえな仕掛けされて議会が動かねェ訳がねェ。直接乗りこんで理事長に話を聞くぞ。……まァ、いればの話だが」
「い、嫌ですぅ!」
「ならレイと留守番でもするか?」
「それも嫌ですぅ!」
「わがままだな、相変わらず」
バタバタと足を動かすが、六波羅は気にすることなく氷漬けになった街へと繰り出していった。
呪文
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