歩いて喋る猫は叫ぶ【怪異黙示録】
観察記録、歩いて喋る猫は収容されても、
なお、反省する素振りは見せず、
むしろ、闇を増幅させていた。
「覚えていろ人間、そうか、そういうことか、敵は狐耳だけでなく、世界、そう、全てを食ってしまえばいいんだニャニャニャ」
狂気の笑みを向けて、
コミカルにダンスする。
「人類も狐耳も全部、全部っ!そして、猫で埋めつくせばいいんだにゃ!ニャニャニャ!はっはっははは!」
記録によると、その個体の胃のなかには猫耳を食った形跡はない。
つまり、猫や猫耳は、自身とどうしゅであるため危険はないと見た。
では、猫耳カチューシャを付けたらいいのかというと、そうでもなかった。
「ニャニャニャ、しってるか人間、猫耳ってのはな、猫耳族があって、猫耳として、猫化できるからこそ、猫耳っていうんにゃ、だからよ、人間が猫耳に入る扮したからって許されると思ってんじゃねぇぞ、クソダラーニャ」
コイツの趣味趣向が分かってきた気がする。
私は笑った。
「じゃあ、猫耳が好きな人間は襲うのか」
「……それは分からん気分にゃ…」
猫は耳をピクピクさせて
「節度ある猫耳好きは好きだ…だが、猫耳をには愛を以て接してほしい、それが俺の願いにゃ…」
「にゃるほどな…」
「お前の言葉が変わったところで、俺はお前を食ってやることには…かっ変わりニャいからな」
「そうかい、そうかい、じゃあ、とりあえずツナパンと牛乳頼んでおいたから、ちゃんと食えよ」
「……ニャア人間…」
「どうした」
「お前は何で俺を殺さない、俺はたくさん狐耳や人間を食ってきた…だから、殺されてもいい存在ニャ…だからよ、不思議なんだ…俺が生きてるってことに」
私(K)はしばらく考えた。
「私も過ちを犯そうとした人間だからだよ…自分自身を殺そうとした過ちをね…」
猫はその事を聞いて、少し俯いていた。
ぬいぐるみに囲まれた部屋で…
静かに…
内省することは、何か、あの怪異に
変化をもたらしたのだろうか。
怪異は何らかの欠陥があって、
狂気を発することもある。
つまり、心の溝、心の中の埃が
肥大化した姿が、万物を
怪物化たらしめるのかもしれない。
『Noise Cat Voice』Song
https://suno.com/song/53e4dcae-8df4-4b66-81c6-10f84988b69c
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