ミント復活
ところ変わり魔王城。
幼児退行したミントの相手を誠実にしているラーヴィ。
遊びや食事、はたまたすごい無茶ぶりにも応じ、ミントの精神回復に努める。
ミント「んでね♪マリーおばあちゃんってホント怖くてさ♪ラーヴィ怒られてばかりで...」
幼い頃の話題ではしゃぐミント。
ラーヴィ「あの頃は僕も弱かったから...マリーには鍛えてもらえてとても感謝しているよ」
ミント「そうよねぇ?ふふふふ♪それからさ♪...そ...それから...」
やがて故郷が消滅する記憶にたどり着く...全身を小刻みに震わせ傍のピローをぎゅっと抱きしめる...
①
ミント「...ご...ごめん...ラーヴィ...わ...私ったら...」
ラーヴィ「ミント?」
②
ミント「嗚呼...ごめんなさい...私ったら...なんて情けないことを」
正気に戻ったようだ...安堵の笑みをラーヴィはミントに向ける。
ラーヴィ「気にするな。無事戻ってこれてよかったよ」
ミント「恥ずかし...奴を目の前にして...怖くて動けなかったなんて...それに...完全に足手まといだった...」
ラーヴィ「僕も...全く歯が立たなかった...ミントを守ることも叶わなかった...まだまだ全然強さが足りない」
心底悔しそうに語るラーヴィ...
③
ミント「...ラーヴィは奴と戦うの?ねぇ...」
ラーヴィ「...いずれな...奴は仇だ!必ず仕留めるまでは死んでも死にきれない!」
毒を吐くようにつぶやく...不穏な言葉に焦るミント...
④
ミント「やだ...不吉な事言わないでよ!」
不安に駆られるミントを見て、しまったと反省するラーヴィ...
ラーヴィ(ようやくミントは落ち着いてきたのに...僕は...)
深く深呼吸をする...奴のことを考えるとどうしても怒りに身を焦がされるが...
今はミントの状態を介抱することに意識を向ける。
ラーヴィ「今すぐじゃないさ。どのみち到底届かない強さだ。無駄死にしない為にも、一層修行に励むさ」
⑤ . .
ミント「...お願いだから...わた...ううん、私達を置いてどこかに行ったり、死んだりしないでよ?」
私を...と言いかけたところで言い留まる。
この場の勢いで、ラーヴィを...独占する言質をとるのは、他の4人に申し訳ない気持ちになり言い直す。
ラーヴィ「約束する...」
優しいまなざしで約束をするラーヴィ。
⑥
ミント「ならよかったわ...ふふ...でも皆には迷惑かけちゃったわね...あれからどれくらい時間が経ったの?」
ラーヴィ「3日だ。今は特に問題はないが、月美が2日ほど出かけている」
ミント「公務??」
ラーヴィ「私用とは言っていたが...」
まさか、ガルザスと対話しているとは露にも思っていないラーヴィ。ともあれ、ミントが無事で安堵の方が大きかった。
⑦
ミント「ごめん、ちゃんと借りは返すから...でも、もう少し甘えてもイイ?」
ラーヴィ「構わない。ともかく、ミントが戻ってきてよかった...」
⑧
ミント「嗚呼...ラーヴィ...愛してる...」
そっと身を寄せるミント。受け入れるラーヴィ。
2人がこうしている間、行橋では月美が奮闘しているのを知るのは、又の話に。
呪文
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