卯茶唐の神話
女神様が海岸を歩いていると、体の皮を剥かれて泣いているウサギを見つけました。
「おや、ウサギさんどうして泣いているの?」
「はい実は…、サメを騙して海を渡ろうとしたら怒ったサメに皮を剥がれてしまったのです。それから、私が痛くて泣いていると先ほど通りがかった人が、海に浸かって風で乾かすといいと言うのでそうしたらもっと痛くなったのです。」
女神様はそれを聞いてウサギに言いました、
「それはかわいそうに。ではすぐに、酒でよく洗い、それから片栗粉を広げてその上に寝転ぶといい」
ウサギが言われた通りすると、たちまち痛みが消えました。
「なにかお礼がしたいです」
「わたしは今とても空腹なのです。おや、ちょうどここにかまどがありますね。鍋の中に油が煮えています」
ウサギは鍋に飛び込み、女神様は美味しい唐揚げを食べました。
これ以来、7月12日はウサギの唐揚げを食べる日になったのですが、やっぱり各方面からいろいろと抗議があって、いつしかウサギを愛でながらフライドチキンを食べる日になったとのことです
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めでたしめでたし
呪文
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